日本人とハワイ
普通の日本人が海外旅行を楽しめるようになった時代、海外旅行や新婚旅行といえば「ハワイ」でした。
それだけ日本人にとってハワイは馴染みのある場所です。
最初にハワイに移住した日本人は?などハワイと日本の関係を学んで、留学先でのコミュニケーションに役立てて下さい。
留学前に知っておきたい「ハワイと日本」のこと|
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普通の日本人が海外旅行を楽しめるようになった時代、海外旅行や新婚旅行といえば「ハワイ」でした。
それだけ日本人にとってハワイは馴染みのある場所です。
最初にハワイに移住した日本人は?などハワイと日本の関係を学んで、留学先でのコミュニケーションに役立てて下さい。
ハワイには日系人の方が多く住んでいらしゃることは、皆さんご存じですね。
では、鎖国をしていた日本人がいつごろからハワイへ移住したのでしょうか?
1860年、日本の遣米使節団がハワイに寄港しました。使節団にカメハメハ4世は労働者供給を請願する親書を日本政府へ託しましたが、明治維新の前であった為、積極的に行われませんでした。
1868年(明治元年)、ハワイと徳川幕府との労働者渡航の条約を明治政府は無効化したものの、渡航の準備が完了していたハワイ領事がサイオト号で153人の日本人を無許可でホノルルへ送ってしまいました。この時送られた初の日本人労働者は『元年者』と呼ばれました。
その後、1885年に日布移民条約が結ばれ、契約移民として多くの日本が渡りました。
熊本県、広島県、山口県の農村からの移民が多く、プランテーションキャンプに居住しながら過酷な労働に耐えながら故郷へ送金していました。それから約150年、ハワイにおける日系人の割合は13%とアジア系の住民の中でも高い割合となっています。
日系人は今では5世の方もいっらしゃるそうです。
ハワイに行くと、あちらこちらで日系人が作り上げた文化を感じることが出来ます。
ハワイに行って必ずお世話になる『ABCストア』。
少し歩けばABCストアに当たると言うくらい、乱立しています。早朝から深夜まで、食料品からお土産、化粧品までなんでも揃う便利なお店です。このABCストアの創業者は実は日系人です。創業者の父親は1908年に夫婦でハワイへ移住した岡山県の方でした。
ホノルルで食料雑貨店を営んでいた父親の手伝いをしながら育った創業者は、小さな薬局をオープンさせます。そして1964年観光客の為に安くて便利なお店を目指し『ABCストア』をワイキキにオープンしました。
現在では74店舗に拡大し、グアムやラスベガス、スペインにも出店しています。
ハワイの定番お土産といえば『マカダミアナッツ・チョコレート』を思い浮かべる方も多いと思います。実はこのチョコレートを世界で初めて売り出した老舗メーカーの創業者が日系人です。
《ハワイアン・ホースト》社のマカダミア・チョコレートのパッケージを見たら、「ああこの会社ね~」と皆さんが思うでしょう。創業者は子どもの頃からお菓子屋さんになることが夢だったそうです。
マウイ島出身の日系3世だった創業者は、1927年から続くオアフ島の地元菓子店を買取り、マカダミアナッツチョコレートを広めようと、車で売り歩きました。
観光客の間で評判になり、今ではハワイのヒット商品となりました。
現在では74店舗に拡大し、グアムやラスベガス、スペインにも出店しています。
ハワイの正式な衣裳といえば、男性はアロハシャツ・女性はムームーを着用しますが、このアロハシャツの起源が日本人移民だったというのは驚きませんか?
多くの日本人がハワイに移住していた時代、プランテーションで働く労働者が着ていた作業着が「パカラ」というものでした。
パカラは開襟シャツで、青いチェック柄の木綿のシャツは日本人には馴染みのある絣に似ており、日本人労働者も愛用していました。そのパカラシャツがアロハシャツの原型と言われています。
日本から持参した着物が擦り切れて着られなくなると、その着物の生地を使い子供用のパカラ風シャツに仕立て着せていました。そして1900年代初頭、現地の人々が市販の着物や浴衣の生地でシャツを作って着るようになったと言われています。
その後、ハリウッドの俳優やアメリカ本土のからの観光客によりアロハシャツのブームが起きました。
現在ではアロハシャツは結婚式の参列や高級レストランでも第一礼装の扱いで認識されています。
この他にも、ロコモコやオカズヤ、家の中で靴を脱ぐ習慣などなど、日系人がもたらしたハワイの文化への影響は大きいと言えるでしょう。
ハワイの日系人に受け継がれている『盆ダンス』についてご紹介します。6月~9月初旬までが盆ダンスのシーズンで、毎週ハワイ諸島のどこかの寺院や公園で盆ダンスが行われます。
盆ダンスカレンダーが新聞に掲載されるほど、ハワイの日系人にとって大きな夏のイベントです。
盆ダンスは様々なクラブがあり、プランテンーション農場で働いていた頃の先祖の出身地によって組織されたクラブが多く、岩国・福島・沖縄などがあります。各クラブごとに衣裳を作り、振りや演目もその地方の特色を活かしたものになっています。
例えば沖縄盆クラブはエイサーの衣裳で踊り、岩国の盆クラブは岩国音頭があります。
こうしたクラブは5月から始まる盆ダンスの練習を通し、祖先からのスピリットを子供たちに受け継ぎ、練習後の持ち寄りパーティーでコミュニティーの交流を図ることが出来る場です。
盆ダンスには日系人以外にもファンが多く、浴衣を着て完璧に踊れる方もいらっしゃるそうです。現代の日本では薄れてしまった地域コミュニティーが存在し、大きな役割を果たしている『盆ダンス』。このシーズンに留学する方は、是非参加して日本の古き良き文化をハワイで体感してみて下さい。